n8n · 手順 · 2026年9月6日時点
n8n テンプレートを読み込む
n8n のテンプレートは、ごく普通のワークフロー JSON ファイルです。取り込み口は 2 つ。JSON をコピーして空のキャンバス上で Ctrl+V(Mac は Cmd+V)で貼り付けるか、エディタ右上の三点メニューから 「Import from File」 または 「Import from URL」 を選ぶかです。どちらも 1 分かかりません。
先に 2 点。n8n のエディタは英語です。n8n のリポジトリに入っている言語ファイルは en.json だけなので、ブラウザが日本語でもメニューは「Download」「Import from File」「Import from URL」と表示されます。そして読み込み後に出る認証情報の警告は正常で、失敗ではありません。テンプレートにはプレースホルダーしか入っていないためです。
7 つの手順
- ワークフロー JSON を取得するテンプレートのページで Copy JSON を押すか、
.jsonファイルをダウンロードします。当サイトのファイルは無害化済みで、実在のキーやトークンは入っておらず、{{YOUR_SLACK_CREDENTIAL}}のようなプレースホルダーだけです。 - 空のワークフローを開くWorkflows から新規作成します。読み込みは必ず空のキャンバスで行ってください。読み込みは現在のキャンバスに追加する動作で、置き換えではありません。
- 貼り付ける、または読み込むキャンバスをクリックして
Ctrl+V、または ⋯ →「Import from File」でファイルを選びます。ノードと接続がそのまま再現されます。 - 認証情報をつなぎ直す警告の付いたノードを開くと認証情報の欄があります。新規作成するか既存を選び、ご自身のアカウントで認証してください。
- パラメータを自分の環境に合わせるスプレッドシートの ID、Slack のチャンネル、フォルダ、Webhook のパスなど。各テンプレートページの表に、埋めるべき項目がまとめてあります。
- 1 回だけ実行するExecute Workflow でサンプルデータを流し、すべてのノードが緑になることを確認します。
- 公開する公開して初めて、本番用 Webhook が登録され、定期実行が動き出します。公開後に 404 が返る場合は「webhook が登録されていない」を参照してください。
ファイルの中身と、共有前に消しておくもの
ワークフロー JSON に入っているのはノード・パラメータ・接続で、認証情報の値は入りません。ただし n8n のドキュメントは、多くの解説記事より踏み込んで書いています。書き出したファイルには認証情報の名前と ID が含まれます。ID 自体にリスクはありませんが、名前は付け方次第で機微になり得ます。さらに、cURL コマンドから取り込んだ HTTP Request ノードには認証ヘッダーが残ることがある、とも明記されています。
実務上の結論はひとつ。自分の書き出したファイルをフォーラム・問い合わせ・公開リポジトリに貼る前に、必ず中身を確認してください。当サイトのワークフロー JSON チェッカーはその確認をブラウザ内だけで行います。キーやトークンらしき文字列を探し、参照している認証情報の種類を一覧にします。ファイルはどこにも送信されません。
読み込みに失敗したら、まずメッセージを読む
n8n は原因ごとに違う文言を出します。ファイルをいじる前に、出た文言を確認してください。
- 「Could not import file」/「The file does not contain valid JSON data」そもそも JSON として不正です。ほとんどの場合、余分なカンマか、チャットや文書からコピーした際に混入した全角の引用符が原因です。
- 「The imported data does not contain valid workflow data (‘nodes’ and ‘connections’ are missing)」JSON としては正しいが、形が違います。ノードを 1 つだけコピーしたもの、あるいは API の応答でワークフローが
dataオブジェクトに包まれたままのものが典型です。 - 「Skipped N node(s) with missing type」読み込み自体は成功していますが、そのノード型がインスタンスに存在しません。多くはコミュニティノードで、先にインストールが必要です。
- コマンドラインの <code>SQLITE_CONSTRAINT: NOT NULL constraint failed: workflow_entity.id</code>n8n 2.25.7 で再現しました。
n8n import:workflowはトップレベルのidを必須としますが、エディタは要求しません。任意の一意な文字列を"id"として足せば通ります。
エディタ 4 件・コマンドライン 4 件の計 8 件について、原因と対処を「ファイルを読み込めない」にまとめています。
コマンドラインから読み込む
セルフホスト環境向けに、n8n は n8n import:workflow --input=file.json と、ディレクトリごと取り込む --separate --input=backups/latest/ を案内しています。既定では import:workflow は取り込んだワークフローをすべて非アクティブにします。各ファイルの active を尊重したい場合は --activeState=fromJson を付けますが、ドキュメントによるとこれはマルチメイン構成とキューモードでのみサポートされます。
エディタとの違いは 2 つ。1 つは前述の id フィールド。もう 1 つは実用上の話で、ワークフローが 1 本ならターミナルを開くより貼り付けるほうが速い、という点です。インスタンス自体をこれから用意する場合はセルフホスト入門を先にご覧ください。
出典と確認日
メニュー名と読み込みの仕様は、2026年9月6日に読んだ n8n のドキュメントに基づきます。コマンドラインのエラーは同じ日に Docker 上の n8n 2.25.7 で再現したものです。
- n8n Docs — Export and import workflows — 最終確認日 2026-09-06
- n8n Docs — CLI commands (import:workflow) — 最終確認日 2026-09-06
- n8n source — editor import messages (@n8n/i18n, en.json) — 最終確認日 2026-09-06
よくある質問
「Import from File」はどこにありますか。
ワークフローエディタ右上の三点メニュー(⋯)の中です。n8n のドキュメントによると、そこに「Import from URL」と「Import from File」があり、書き出しも同じメニューの「Download」から行います。コピーした JSON をキャンバス上で Ctrl+V(Mac は Cmd+V)で直接貼り付けることもできます。
読み込み後に認証情報のエラーが出るのはなぜですか。
想定どおりの動作だからです。テンプレートにはプレースホルダーしか入っていないため、ご自身のアカウントを接続するまで n8n が該当ノードに警告を出します。警告の付いたノードを開き、認証情報を新規作成するか既存のものを選んでください。読み込みが失敗したわけではありません。
読み込むと既存のワークフローが上書きされますか。
されません。読み込みは開いているキャンバスにノードを配置する動作です。分けて管理したい場合は、新規の空のワークフローで読み込んでください。そうしないと、新しいノードが既存のノードの隣に並びます。
他人のワークフロー JSON を貼り付けても安全ですか。
ファイルの中身はノード・パラメータ・接続で、認証情報の値は含まれません。ただし n8n のドキュメントは、書き出したファイルに認証情報の名前と ID が含まれること、cURL から取り込んだ HTTP Request ノードには認証ヘッダーが残る場合があることを注意しています。他人のファイルは実行前に、自分のファイルは共有前に中身を確認してください。
フォルダ内のワークフローをまとめて読み込めますか。
コマンドラインからなら可能です。n8n import:workflow --separate --input=<ディレクトリ> を使います。既定では読み込んだワークフローはすべて非アクティブになります。--activeState=fromJson を付けると各ファイルの active を引き継ぎますが、ドキュメントによるとマルチメイン構成とキューモードでのみサポートされます。
同じファイルがエディタでは通るのにコマンドラインで失敗するのはなぜですか。
コマンドラインはデータベースへ直接書き込むためです。n8n 2.25.7 では、トップレベルに「id」がないワークフロー JSON が SQLITE_CONSTRAINT: NOT NULL constraint failed: workflow_entity.id で失敗し、「id」を足すと同じファイルがそのまま読み込めました。無害化済みのテンプレートファイルは、この項目を意図的に外していることがよくあります。